【64話】イスタンブルでの劇的な別れ|女性のための世界一周旅行ガイド

きれいな別れなんてない

2009年1月23日

イスタンブルにたどり着いたてっちゃんと私にいよいよお別れの日が来た。

約1カ月半、一緒に旅をしてきて私たちはすっかり恋に落ちてしまった。

2人で過ごした時間が本当に楽しく、お互いに別れがたくてっちゃんの次の目的地、ギリシャに一緒に行こうと誘われた。

私としてももっと一緒にいたい気持ちはあったけれど、断った。

私はひとり旅をしにきたのだから。

寂しいけれど、でもマサミのそーいうとこ好きだよ。

とてっちゃんが言った。

旅の恋はドラマチックである。

そして別れの朝。

てっちゃんは荷物のパッキングをしている。

私はもうとっくに目は覚めていたけれど、ベッドの中にいて寝たふりをしていた。

パッキングをしているところなんて見たら余計寂しくなってしまうじゃないか。

すべての準備を終えあとはもう出るだけ。

そうなったところで今度はてっちゃんがぐずりだした。

やっぱりいきたくないよーーー。

別れ難いようーー。

しかし、止めるまい。

どうせ今日ひきとめてもいつかは旅立たなければいけないのだから。

そんな思いとは裏腹に目からは涙が溢れてきた。

私だって別れがたいのだ。

そしてとうとう言ってしまった。

そんなに行きたくなければ明日にすればいいじゃん。涙

しかし鉄平氏は言った。

ここまで完ぺきにパッキングしたのにやっぱり行かないなんてかっこわるくて言えないよー。

気分はドラマの主人公。

美しい別れのシーン。

突然そんな女優な私を大量の鼻水がおそった。笑

(ヤバイ、、鼻がたれる!!)

だけど、今はしつこく言うが美しい別れのシーンなのだ。

女優の私から鼻がたれるなんてことは許されないのだ。

私はそのまま鼻をすすり続け平常心を装ったが鼻水の勢いに勝てず、とうとうてっちゃんに聞いた。

ねえ、鼻が、、、ティッシュ持ってる?涙

残念ながら彼はティッシュを持っていなかった。

もう限界だった私はバスルームに駆け込んだ。

バスルームにならトイレットペーパーがあるはずだ。

速やかに鼻をかみ美しい別れ続編をしなければならない。笑

しかし無残にもトイレットペーパーも切れていた。

私はさっき準備している時にてっちゃんがウンコしていたことを思い出し少しムッとした。

どんどんくずれていく私の美しい別れ。

私に残った選択肢はただひとつ。

手鼻をかむ!!

バスルームで情けない思いでいっぱいになりながら、女優の私は泣きながら勢いよく手で鼻をかんだ、、、、悲しい。

そして

顔を上げた瞬間、鏡に映った自分の顔を見て愕然とする。

目は赤く充血し、鼻はまるで真っ赤に熟したイチゴそのもの。

あまりの自分の顔のひどさに思わずウケてしまった。

女優だったのに、、、私の顔面白すぎる。

私は勢いよく部屋に戻り叫んだ。

「おい!!てっぺーー!!この顔を見ろ。」

「別れの時にこんな顔して手鼻までかんでるぞ、私。」

「かっこわるいなんてぐずぐず言ってないで明日にしろ、あほー!!」

てっちゃんは 一瞬びっくりしていたが、私の顔を見ると大ウケし

「わあい、マサミーー!!行くのやーめた!!」

と言って抱きついてきた。

まったくロマンチックではないけれど、とりあえずこれが私たちの恋の物語だ。

さぁ~て!次回の○○○さんは!?

次回の内容は?

私、電気に飢える

私、漫画読んでゴロゴロ

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