【80話】世界一周の旅!とうとう最終回!|女性のための世界一周旅行ガイド

NY流寿司スタイル

2009年8月15日

働き始めて早1カ月半、仕事にもなれ怒られることも少なくなった今日このごろ。

前にも書いたが私は日本人は私一人のジャパニーズレストランでウエイトレスをしている。

ガラス張りで寿司カウンターもあるちょっと洒落れた店で、ペネロペクルスもブリトニーもスーパーモデルも来ちゃうようなお店なのに、寿司バーの中国人シェフはいきなり歌い出したりする。

一見オシャレなようで?とんちんかんなレストランだ。

ここで働いているとわたしたちの寿司文化がこのような形でニューヨーカーに食されているのか、と思う時がある。

まったくびっくりの連続である。

うちの店は普通の日本スタイルのお寿司も出す。

ネタは日本ほどではないが割といいと思う。

だけど、注目なのがアメリカンスタイルの巻物。

これが日本にはないものの連続だ。

サーモンにスパイシーマヨネーズの巻物だとかおなじみカリフォルニアロール。

クリームチーズとスモークサーモンのフィラデルフィアロール、はたまたスイートポテトロール、こんなものに加えて、うちではオリジナルのロールがある。

これが日本では食べたことのない組み合わせで見た目もすごい。

スパイシーツナを巻き込んだものにアボカドやハマチやマグロをさらにまいた虹色のお寿司やカラフルなとびっこを使った巻物があったり、日本のお寿司屋さんがいろんな意味でびっくりするメニューがある。

たまに店の裏でつまみ食いするんだけれど、魚の味が消える。

新鮮さがわからない云々はとりあえず置いといて、これがなかなか美味しい。

生魚を使った料理、フュージョン寿司といった方がいいだろうか。

好きなもん全部巻いてしまえーみたいな感覚がアメリカっぽい。

そして働いていると日本のお寿司屋では見かけないびっくりお客さんもいて、これもまたおもしろい場面に出くわす。

よほど好きなのだろう、ハマチの寿司のみを20ピースほど並べひたすら食べる人。

謎の汁を独自に作って

(ガリの汁、ジンジャードレッシング、レモン汁、スパイシーマヨ、などが入った恐怖汁。)

寿司をそこにつけて食べ、たまに飲む謎のおじさん。

スパイシーマヨをたっぷりつける人たち。

ガリを寿司に乗せて食べる人。

そしてほとんどの人がまじで醤油つけすぎ!

しょうゆが醤油皿から溢れるほど入れる。

いつも減塩醤油か聞かれるけどつけすぎなんだって。

普通のしょうゆを少しだけなぜつけない?

そっちのほうがうまいのに。

なぜなのーーー??の連続。笑

この醤油の話はほかの、例えば

ダイエットコーラ1日2リットル飲む!

みたいなのと同じ、元の木阿弥的なところがある。

まあそんなこんなはさて置き、日本の食文化、寿司はニューヨーカーにも愛されている模様です。

いよいよ帰国

2009年10月17日

突然ですが、明日の早朝、NYをたち1年半ぶりに日本へ帰ります。

もっと早く書けよ、って感じですがとにかく帰ります。

なんか変な感じ。

実感がない。

旅が終わるって何!?

よくわからないけれど変な感じ。

先にいっておくけれど、お土産はないです。

ごめん!

でも帰る!!!

早くお母さんの茶碗蒸しが食べたい!!

ただいま~~

2009年10月18日

いよいよ日本へ帰る日が来た。

何だか変な気持ちだ。

私の旅の最終日を飾るのは、NYに住むイケメンの若い男の子たつみ君。

彼とはNYを発つ一週間前に、友達になった子の紹介で知り会ったのだけど、お互い音楽が好きでクラブに出掛けたりして遊んだ。

朝早いフライトなのにも関わらず

「空港行きのバス乗り場まで送るよ。」

と朝6時の出発に付き合ってくれた。

きっとこの旅の最後に言葉を交わす人になるだろう、と思うと胸がきゅんとなる。

本当に、終わりなのだ。まじで。

たつみ君にお別れを言ってバスに乗り込む。

スケボー片手に手を振る彼。

私の旅はこれの連続だった。

見知らぬ土地で見知らぬ人との出会い、そして別れる。

初めてなんだけど、ずっと友達みたいに仲良くなって、そして別れる。

また会うことができるのか、もう一生会うことはないのかはわからない。

空港に着くまでの一人の時間は何だか不思議な時間で、思い出はたくさんあるのに、うまく思い出せなかった。

思い出が多すぎてどこから思い出していいのかわからない。

バスは着々と空港に近づいている。

NYからトロントでトランジットして成田。

約17時間のフライトで成田を目指す。

飛行機へ乗ってしまったら後は機内食食べつつ、映画でも見つつ、寝たりしつつ日本へ到着するのを待つだけだ。

新しいことの連続だったこの一年半だったけれど日本に帰る今、不思議な感覚におそわれている。

この一年半、行ったことのない国へたくさん行った。

見たこともない人々、聞いたことのない言葉、そりゃびっくりだ!の文化にその国独特の美しい風景。

だけど、この飛行機は知らない所ではなく私の帰る場所へ向かっている。

帰る場所?自分のバックグラウンド?

私のそれは他の世界中の国の何処にもない。

日本にしかないのだ。

日本人の家族、日本語を話し、日本のテレビ番組、日本を基準にした常識や道徳、考え方。

なんかこれって不思議じゃないか?

旅を重ねいろいろな文化に触れる度、自分の常識が常識ではなくなる。

最終的に、日本も日本人も外国から見たらクレイジー&ヘンテコリンなやつらである、ということに気がついた。

一年半も日本から離れた今、私の目に日本はどのように映ることだろう。

何だかわくわくする。

新しい国に行くみたいに。

17時間のフライトは、んも~腰は痛いわ、乾燥してるわ、大荷物運んできたから汗かいて体気持ち悪いわ、決して快適とは言えないけれど、いつになく今どの辺を飛んでいるのかを示す地図を何度も見て自分の位置を確認していた。

日本が近づいてくる。

そして、、、、、

見えた。

日本の大地。

眼下にひろがる大きな島。

きっちり細かく四角く区切られた小さい田んぼの集まり。

コンパクトにひしめいて並んでいるビルや小さな家は東京の中心街に向かって密度を増している。

わ~~~~日本だあああああ!!(;A;)/

地上へ降り立つと、日本語の嵐。

当たり前だけど、ほんっとにみんながみんな日本語を使っていることにめちゃくちゃ感動し、そして変な感じだった。

空港の案内板もパーフェクトに読める。

読もう、と思わなくても意味がわかる。

横にいる子供が何で怒られてるのか、前のギャルの二人組みの今回の旅行はどんな感じだったのか、そんなことも聞こうとしなくても会話が耳に入ってくれば100%理解できる。

なんだこりゃーーーー!!変なの!!笑

アラビアのおじさんも、

インド人の奥さんも、

ドイツ人のお兄さんも、

フランス人のお嬢ちゃんも、

時には真面目に、時には冗談をいい、世間話をしたり、笑ったり、怒ったり、嬉しかったり、楽しかったり、悲しかったりして生きているんだな。

当たり前のことだけど、そんなふうに思った。

到着口では、世界一周の旅で出会った彼、てっちゃんが迎えに来てくれていた。

私より一ヶ月早く帰国していた彼は、旅で出会った時よりもちょっとだけ日本人だった。

「ほら、マサミ!!」

てっちゃんが用意してくれた

『世界一周ゴール!』

と描かれたマラソンのゴールテープを切った。

2008年〜2009年、私的地球の旅は幕を閉じた。

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